室見川の畔に、小さな野原があった。
母 「うしろを持っていてあげるから、強くペダルを踏んでーッ」
(しかし赤い小さな自転車はまっすぐ行かず、倒れてしまう)
母 「アラアラ、どうもバランスがとれないワネ、もう一度やってみましょう」
(何度やっても、自転車は倒れてしまう)
母 「おかしいワネ、バレエではあんなに体のバランスがとれるのに・・・。
わかったワ! あなた下を向いているから、バランスがとれないのよ。
前を、正面を向いて運転しなきゃ」
(やっぱり自転車は倒れる)
母 「まーだ下を向いてる。どうして正面を見ないの」
ルミ子 「だって、アリンコを踏んづけたらかわいそうでしょ」
母 「えーッ???」
ルミ子はいつまでも自転車に乗れなかった。
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この世を生き抜くには、優しくない方がいい
優しすぎると、負け続けるから
それでも優しくありたい
愛いっぱいに生きたい
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唄ってよ 愛の歌を
踊ってよ あなたは天使
by 柘植信彦
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